なんで今頃?という話もあるが、XPのサポート切れが迫ってきて、備忘録的に書き留めておく。
Windows7の準備
今回は、関連会社のパソコンを入れ替えることになったのだが、用意されたのがHPのOSプリインストール版だった。
OSのイメージを作成して、一気に展開するつもりだったが、プリインストール版ではできない、ということに後から気がついた。
Windows7の再イメージング権
正確には、ボリュームライセンスプログラムで購入したWindows7がないと、再イメージング権がないので、ライセンス違反になる。ということと、OEM版でのsysprepでは「コンピューターのsysprepを実行中に致命的なエラーが発生しました。」というメッセージが出てきてイメージ化できない。
再イメージ化できるのは、3回までと決まっていて、OEM版の場合、すでに3回使われてしまっているのであった。。。
ボリュームライセンス版のWindows7を1つでも持っていれば、それに「再イメージング権」がついているので、イメージ化してOEM版の数だけインストールしても構わないということらしい。
仕方がないので、OEM版を立ち上げて、後はすべてグループポリシーで何とかしてしまおうということにした。
共通して、インストールするものは
- アドビ関連
- アンチウィルスソフト
- Office
- 更新プログラムの適応
意外と少ない・・・。
ちなみにだが、OSをイメージ化して配布するときにOfficeを含んでいる場合は、Office自体も「再イメージング権」が必要になるので、ボリュームライセンス版が必要になる。
Adobe ReaderとFlashの配布
アドビは、ReaderとFlashを.msi形式でインストールするには、配布用のパッケージをAdobeからもらう必要がある。
取り出し方はAdobeのページに載っている内容を参照
Adobe Reader のMSI インストーラーを企業内配布用に抽出する
.msi形式のファイルが手に入れば、グループポリシーで配布するのは、特に問題ない作業。
あえて記載しておくのであれば、古いバージョンをアンインストール後に新しいバージョンをインストールする、という設定にしておいた方が、すんなり行くことが多いように思う。が、今回は新規インストールだから、必要ないか。
Officeのインストール
今回はOffice2010をグループポリシーにて展開するのだが、2003の時のように.msiファイルを作れないようだ。
したがって、「Officeカスタマイズツール」なるものを使用して、グループポリシーで使えるようにした。詳細なやり方は下のリンクをクリック
少々はまったのは、インストール後にOfficeを立ち上げると、ライセンス認証の画面が現れて、キー入力させられることだった。
意味ないじゃん...
MAKキーでの認証を設定したのだが、オフィスカスタマイズツール(OCT)でセットアップの設定を行う際に、ライセンス認証を自動で行うという設定にしておかないと、一般ユーザー権限では、認証ができないらしい。
OCTを使ってライセンス認証を自動でさせるには、下のページにある「OCT でサイレント インストールと自動ライセンス認証オプションを構成するには」を参照するとよい。
Office 2010 のサイレント インストールを構成する
念のため抜粋を掲載しておく
- Office 2010 ソース ファイルが格納されたネットワーク インストール ポイントのルートから、コマンド ラインで「setup.exe /admin」と入力して、OCT を実行します。たとえば、¥¥server¥share¥Office14¥setup.exe /admin と入力します。
- サイレント インストール オプションを設定するには、左側のウィンドウで [使用許諾契約とユーザー インターフェイス] を選択し、[表示レベル] ドロップダウン ボックスで [なし] を選択し、[入力項目を表示しない] を選択します。次に [完了通知を表示する] チェック ボックスをオフにして、[「使用許諾契約書」の条項に同意します] を選択します。
- MAK キーを入力するには、左側のページで [使用許諾契約とユーザー インターフェイス] を選択し、右側のページで [プロダクト キーの入力] を選択し、[プロダクト キー] テキスト ボックスに Office 2010 用の組織の MAK プロダクト キーを追加します。
- 自動ライセンス認証オプションを設定するには、左側のウィンドウで [セットアップのプロパティの変更] を選択し、右側のウィンドウで [追加] をクリックします。
- [プロパティ値の追加] ダイアログ ボックスの [名前] ボックスに「AUTO_ACTIVATE」と入力します。プロパティ名には大文字を使用する必要があります。
- [値] ボックスに「1」と入力し、[OK] をクリックします。
- OCT でカスタマイズが完了したら、[ファイル] メニューの [名前を付けて保存] をクリックして、セットアップ カスタマイズ .msp ファイルを保存します。
引用元:TechNet:Office 2010 のサイレント インストールを構成する